Sera(14歳)
中学2年のワタシ。
学校に行かない選択。
学校に行くことが大前提になっている社会。
不登校が問題になってしまう。
それは大人側の想定が甘いだけ。
学校ともう一つ。
ワタシにとっての多くを占める世界。
それが家庭。
多くの苦労が詰まっている。
今でも毎日のように母とは口喧嘩している。 けど、喧嘩して多くのことを学んでいる。 母も昔の苦労を話してくれる。 いつも応援してくれる。 結局、母に支えられている。
私の母。
多くのことを気づかせてくれる。
こうやって明るくなれたのは母のおかげ。
いつもありがとう。
スガ(25歳)
窃盗、建造物侵入、逮捕。 3年前の留置場での生活。 相部屋になった人からの暴力。 不起訴になって出られたけども・・。
目の前の「欲」に負けてしまった。 あの時、罪を犯してなくても、いつかはやっていたのだろう。 今は、空気がおいしいと思える。
失ったもの。 ふわっと浮いてしまう信頼、絆、自覚という言葉。 まだ自分の言葉にできていない。
社会の中で引き金を引かされる時とはどんな時だろう。 アンラッキーが重なっていたら、誰もが罪を犯してしまう可能性がある。 悪い条件も結局、社会によって作られているのかもしれない。
番号ではなく、名前で呼ばれること。 仕事をして「ありがとう」と言われること。 人として認められること。 それが嬉しいと感じることができること。
これから先、どんな状況にどういう風に立ち向かうのか。
それは誰も制限できないからこそ、強い意志を持ち続けたい。
そら(22歳)
初めて女性と付き合ってから、自分らしくいられるようになった。
弟の「俺の姉ちゃんであることには変わりない」という言葉。
嬉しかったな。
親も最初は困っていたけど、結局は認めてくれた。
ありがとう。
私は女性と一緒にいることが幸せ。 私には私の普通がある。
どうあるべきかよりも、どうありたいか。 人生にはリハーサルはない。 こんなところで悩んでいる場合じゃない。
セクシャリティは属性ではなく状態。 誰と付き合って、どう自覚してもいい。
好きになった人が好き。 たまたまそれが女の子。 それでいいじゃない。
結婚の自由。 幸せになるための選択肢。 私たちにもくれませんか。
みかん(29歳)
毎日、なんとなく病んでいる私。 前と何も変わっていないと思ってしまう私。 落ち込みセンス抜群の私。 自分で自分を追い込んでしまう私。
「あの言動はまずかったかな」と思うセンサーが異常に働いてしまう。 仕事の帰り道、勝手に反省会をやってしまう。 そして落ち込む。
仕事における自己採点は、10点満点中毎日2点。 これまでの最高点は5点。
いったい何をそんなに反省しているのか。 やりたいことがまだまだあるから? 自分が描く理想と現実のギャップに悩み、毎日のように行う一人反省会。
荷下ろしするにはどうすればいいのかな。 誰と荷下ろししたらいいのかな。
私は進んでいる?私は進んでいない? それは自分が決めることでもないのかな。
ネガティブな自分でいることで自分を助けている自分もいる。
少しずつ、自分を研究していこうかな。
トモ(24歳)
毎朝の満員電車。 満員のスクールバス。 40人ぐらいのクラス。 ひとまとめに同じ授業。 しんどくて、しんどくて。 高校を1年で中退。 決して簡単でない決断だった。
どこかで「フツウ」になりたがっている。 でも「フツウ」になれない。 穏やかに過ごせる場所は見つけたい。 それは今でも思っている。
コロナ前にタイの山岳民族の村へ留学。 現地のコーヒー農家のオーナーさんに出会って、一気にコーヒーに心惹かれた。
就活。 コロナによって降ろされた。 それによってできた時間。 自分が大好きなコーヒーについて学びに行きたい。
どの道を選んでも苦労する。 だったら、やらされる苦労より、やりたい苦労の方がいい。
自分で背負うと決めた「苦労」には価値がある。 例え、途中で嫌になっても、それはかけがえのない道。 ターニングポイントは売っていない。
過去の自分に手紙を送ることができるとしたら、こう伝えたい。
「そのままでいいよ」と。
LEE(28歳)
12歳で母国を離れた。 母国語があまり話すことができない。 僕はどこの人なのだろう。
親と連絡が取れなくなった。 もう実家がどこにあるのかもわからない。 そんな想定していなかった。 当たり前だと思っていた「家族」がなくなった。
もともとあったものがなくなるということ。 喪失に近い感覚。 それでも、一生懸命生きていくしかない。
携帯ある? パソコンある? Wi-Fi環境ある? 頼れる人いる? その前にお米ある?
世間は「想定外」に厳しいな。
ゆめ(22歳)
生まれつきの視覚障害。 全く見えないわけではない。 右目は0、左目は0.02。 さらに黒目が小さくなる病気もある。
定期的にゆらゆらとした気持ちになる。 見た目がコンプレックス。 子どもにも大人にも、ちらちら振り向かれる。
私だってかわいくありたい。 22年経っても消化しきれない気持ち。 親には言えない。
社会の私への接し方。 助かっていることは多い。 すごくありがたい。 けど、もっと私に慣れてくれたらいいのにと思うこともある。
私は保護の対象? それは哀れみ? 私で自己肯定感を上げないで欲しい。
ぼんやりとした社会。 そう見えるのは、私の視力のせいなのかな。
Rei(19歳)
攻撃してくる人は常にいた。 家族にも学校にもアルバイト先にも。
高校時代。 成績が下がり出した時から、母親からの虐待が激化した。 自分を守るためなのか、頭の回転が速くなり思考が加速した。 頭の回転が速くなって、できることも増えて楽しかった。 もちろん虐待は辛かったけど。
今でも先が見えないコミュニケーションは恐ろしい。 私が勝手に受信して傷ついているだけなのかな。
怒りを向ける人。 抑え込むことができないことはわかるけど…。 わかったとしても、結局は自分が傷つくことには変わらない。
これからの人生。
完璧でなくてもいい。
中途半端でもいい。
持続可能な自分を探す旅。
果てしない。
環(20歳)
水族館になりたい。 不安定で美しい。 概念としての水族館。
建物に水。 私と違う生き物が泳いでいる。 私と同じ人間が同じ方向を見ている。
シャチが大好き。 海の殺し屋。 空から見ると水面は黒く、海中から見ると太陽の光で白い。 保護色としての白黒模様。
高校時代から精神科通院。 小学校2年から希死念慮。
死ぬために生きている。 死ぬ喜びを取っておく。 好きな食べ物を残しておくように。
でも生きるなら、死ねないなら、 誰かと話していたい。 誰かを助けていたい。 誰かといたい。